記事一覧
- 人間ドックとは、その概要と主な目的
- 人間ドック、コース料金・費用の相場、そして健康保険
- 人間ドック、受診のポイントと、生活習慣病予防への活かし方(1)
- 人間ドック、受診のポイントと、生活習慣病予防への活かし方(2)
- 人間ドック 新基準値のポイントと注意点
- 脳ドック、その概要と費用、人間ドックとの関連について
- 抗加齢ドック~主な検査項目と料金・人間ドックとの関連
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・特定健診と特定保健指導 3分でポイント理解
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人間ドック、コース料金・費用の相場、そして健康保険
人間ドックは通常、1日でコースが設定されるケースが大半ですが、簡易版として「半日コース」、また逆に長めの「1泊2日コース」や「2泊3日コース」として、設けられる場合もあります。
1日コースといっても、検査自体は午前中で終了し、午後に検査結果の説明が行われるところが多いようです。
「1泊2日コース」は、主に診療機関の近くの施設宿泊などをはさんで行われますが、時間的にゆとりをもった検査を行うことが主眼とされ、検査項目数それ自体が大きく増加するということは、あまり無いようです。
これは2泊以上のコースにおいても、同様です。
費用の目安としては、1日コースでは通常3万~5万円、2日コースで6万~8万円程度といったところでしょう。
「オプション検査」においては、追加される検査の項目にもよりますが、数千円から2、3万円程度が追加金額として上乗せされるかたちになる医療機関が多いようです。
また、人間ドックは病気の治療のためにかかった費用ではないため、健康診断と同様、健康保険の対象にはなっていません。
同様の理由から、人間ドックは確定申告における医療費控除の対象にもなりません。
しかし、その健康診断や人間ドックの検査結果で重大な病気などが判明し、その後引き続いて治療に移行した場合などは、健康診断や人間ドックの検査費用も医療費控除の対象に含まれます。
なお市町村によっては、たとえば「35歳以上の国保加入者、年1回のみ」といった一定の助成条件をつけた上で、人間ドック費用の半額を上限として補助するといった、独自の取り組みをしている市町村もあります。
人間ドックの補助金・助成金制度があるかどうか、事前に市町村の担当窓口に問い合わせるとよいでしょう。
また、お勤めの会社、あるいはご加入の健康保険組合によっては、条件を満たすことによって一定額あるいは全額の費用補助が行われる場合も少なくありません。
これも会社の総務課や健康保険組合窓口に、問い合わせてみるとよいでしょう。
現在はこのベースとなる「人間ドック」から枝分かれするかたちで、個々の部位検査に絞った集中的な検査を行うものがあります。
すでによく知られたものに「脳ドック」がありますが、それ以外にも「肺ドック」「乳がんドック」「大腸ドック」「歯科ドック」「抗加齢ドック(アンチエイジングドック)」などを設けている医療機関もあります。
「脳ドック」はだいぶ知られてきてはいるものの( 脳ドック、その概要と費用、人間ドックとの関連について をご参照下さい)、他のドックについては現状は金額設定も各医療機関においてマチマチであるため、やはり個別に問い合わせるのが一番の近道です。